本記事の内容
・麻雀の牌効率の基礎
・麻雀で勝つための牌効率の良い捨て牌の選び方
・牌効率を悪くしてでも麻雀のやるべき事
今回は牌効率について解説していきます。
牌効率とはテンパイをするために最も確率の高い選択で進める手順のことです。
注意しなければいけないのは、牌効率は守りや点数などを全て無視している考え方になります。
当然牌効率通り打てば勝てるわけではありません。
しかし牌効率を知らないと、無駄な手順が発生します。
今回はそんな牌効率の考え方を解説していきます。
本記事を読み終えることには、牌効率が良くなる打ち方や、複合系の難しい牌効率の考え方もわかるようになりますよ。
前置きが長くなってしまいましたが、それではさっそく本題へいきましょう。
目次
麻雀の牌効率の基礎
の対子をアンコのメンツ(の状態)にするには残り二枚のを一枚引かないといけません。
確率は1.6%です。
をシュンツのメンツ(またはの状態)にするには、またはの合計8枚のうち一つを引かないといけません。
確率は6.5%です。
上記のような確率が高いほうを選び効率よくテンパイさせることを牌効率と言います。
まずは上記のような牌効率の基礎を解説していきます。
解説内容は下記の3つです。
牌効率の基礎
・孤立牌の牌効率
・ターツの牌効率
・複合系の牌効率
一つずつ解説していきます。
孤立牌の牌効率
まずは一番わかりやすい孤立牌の牌効率から解説していきます。
1枚の牌に対しては、対子やターツへの繋がりのみで集計しています。
確率は下記の通りです。
孤立牌の牌効率一覧表 (*数牌に関してはマンズで標記しています)
牌の種類 | 受け入れる種類 | 受け入れ枚数 | ターツになる確率 |
11枚 | 8.9% | ||
15枚 | 12.2% | ||
19枚 | 15.5% | ||
19枚 | 15.5% | ||
19枚 | 15.5% | ||
19枚 | 15.5% | ||
19枚 | 15.5% | ||
15枚 | 12.2% | ||
11枚 | 8.9% | ||
字牌 | 各1種類ずつ | 各種3枚ずつ | 2.4% |
*確率については、自分の手牌以外の枚数(136-13)の123枚で算出しています。
上記の結果、もし孤立牌を残す場合にはを残すことが牌効率の良い手順ということがわかります。
ターツの牌効率
次にターツの状態からメンツを完成させるまでの牌効率を紹介します。
ターツの形毎の牌効率は下記の通りです。
ターツの種類別牌効率一覧表
ターツの種類 | 組み合わせの例 | 受け入れ枚数 | 確率 |
両面(リャンメン) | 8枚 | 6.5% | |
嵌張(カンチャン) | 4枚 | 3.3% | |
辺張(ペンチャン) | 4枚 | 3.3% | |
対子(トイツ) | 2枚 | 1.6% |
上記の内容から、リャンメンターツの牌効率が一番良い事がわかります。
複合系の牌効率
代表的な複合系からメンツを完成させるまでの牌効率について紹介します。
複合系の牌効率については下記の通りです。
複合系牌効率一覧表
種類 | 組み合わせの例 | 受け入れ枚数(例) | 確率 |
両面+対子 | 10枚() | 8.1% | |
辺張+対子 | 6枚() | 4.9% | |
嵌張+対子 | 6枚() | 4.9% |
複合系については、順子だけではなく、アンコになる可能性も含むため、牌効率の良い状態であることがわかります。
麻雀で勝つための牌効率の良い捨て牌の選び方
牌効率の基礎を学んだところで、具体的に何をすれば牌効率がよくなるのかを説明します。
牌効率を良くするの捨て牌選択方法は下記の3つです。
牌効率を良くする捨て牌の選び方
・孤立牌から捨てる
・孤立牌でも3~7は残す
・スジの端牌は捨てる
一つずつ解説していきます。
孤立牌から捨てる
まずは孤立牌を捨てましょう。
理由としては、次のツモでメンツになる可能性が0%だからです。
牌効率という考え方では、メンツにならない牌を捨てていくのがセオリーです。
その中でも対子変化しか期待できない字の孤立牌は圧倒的に効率が悪いため、優先的に捨てていきましょう。
孤立牌でも3~7は残す
孤立牌であっても34567の数牌は捨てないようにしましょう。
その理由はさきほど説明した通り、どの牌よりも受け入れ枚数が多いからです。
その中でも更に優先順位があります。
受け入れ数が同じでも残すべき順位
優先順位 | 牌の種類 |
1位 | |
2位 | |
3位 |
その理由は、後の変化が期待できるからです。
例えばを持っていてを引いた場合のカンチャンターツになります。
その後を引いたら受け入れが広いのリャンメンターツに変化するのです。
の場合にはを引いた後にを引いてペンチャンターツへの変化が可能
の場合はを引いたあとの変化を望めません。
後の事を考えるとが一番牌効率の良い牌ということがわかります。
上記のように孤立牌の中でも後に使いやすい牌があるので、受け入れの枚数だけではなく、後の使い方も考えて選択しましょう。
スジの端牌は捨てる
例えば孤立牌でを持っていたらは捨てましょう。
理由は受け入れ枚数が変わらないからです。
対子になる事を省いた場合
・の受け入れは
・の受け入れは
上記の通り受け入れの牌がかぶっています。
を捨てても受け入れ枚数が変わらないので他の牌を持っていたほうがいいのです。
と持っている場合も同じです。
捨てにくいですが、を引いてもかが不要牌になるので牌効率を考える場合には迷わず捨てましょう。
牌効率を悪くしてでも麻雀のやるべき事
牌効率の考え方や、牌効率がよくなる方法などを解説してきましたが、牌効率を無視したほうが良い局面があります。
麻雀動画などを見ていると「え、なんで受け入れ枚数減らしたんだろう?」と思うことがあるのではないでしょうか。
そんな牌効率を無視するべきタイミングについて3つ紹介します。
牌効率を悪くしてもやるべきこと3つ
・安全牌を残す
・役を作る
・危険牌を先に捨てる
こちらも一つずつ解説していきます。
安全牌を残す
麻雀が上手いひとは、牌効率ばかり求めるわけではなく、守りの事を考えて捨て牌を選びます。
牌効率の良い3~7の牌ばかりを持っているとリーチを受けた場合に放銃する確率が高くなるためです。
牌効率の良い牌は、あなたが必要としていると同時に対戦相手も必要としていることが多いのです。
牌効率が良い牌だけではなく、親の現物や、3枚切れの字牌などを残しておくのも一つの戦略です。
あなたも危険だと感じた場合には牌効率の良い牌だけではなく、安全な牌も持つようにしましょう。
役を作る
麻雀は牌効率通りに捨て牌を選択すれば、早くテンパイすることはできますが点数は比例しません。
その結果勝てなくなります。
当然役と牌効率は比例しないからです。
例えばドラがの場合、を持っていたら牌効率が悪いから捨てるなんて人は少ないでしょう。
下記の中から捨て牌を選ぶならどうしますか?
当然牌効率を優先してを捨てる人はいないはずです。
役に応じて、どこまで牌効率を優先するかはあなたの持ち点などの状況によりますが、必要に応じて役を優先することが必要です。
危険牌を先に捨てる
さきほども説明した通り、牌効率の良い牌は危険牌であることが多いです。
そのため、受け入れ枚数を少し減らしてでも危険牌を先に捨てることが必要です。
例えばのような受け入れが広い形ではあるが、危険牌になりうるを先にすててリャンメンだけの受け入れに変えてしまうなどです。
麻雀がうまい人は相手の進み具合などを捨て牌から読み取って、先に危険牌を捨てています。
あなたも危険牌を予測しながら牌効率を悪くすることも検討しましょう。
まとめ:牌効率を知った上で最善の選択をすることが麻雀のセオリー
今回は牌効率について解説しました。
麻雀をする上で、牌効率を意識することはとても重要です。
しかし牌効率だけを考えても勝つことはできません。
麻雀がうまくなるには、牌効率を熟知したうえで、守りや攻めの選択をすることが勝利につながるのです。
あなたも牌効率だけにとらわれず、最善の選択をして勝てるようになりましょう。
今回は以上です。
ちなみに麻雀の防御力をあげる方法については下記の記事で見る事ができますよ。