本記事の内容
・多面張(多面待ち)とは
・3面待ち多面張【7枚形】
・4面待ち多面張【7枚形】
・5面待ち多面張【7枚形】
・2面待ち【7枚形】
・清一色の多面張を7枚形で解く手順
今回は麻雀で勝つために重要な知識の一つ、多面張(多面待ち)について解説していきます。
多面張をわかるようになれば、手役の視野が広がります。
そんな難しい待ちも簡単にわかるようになる方法を解説していきます。
本記事を読み終えるころには難しい多面張をすぐに答えることができるようになりますよ。
それではさっそく本題へいきましょう。
目次
多面張(多面待ち)とは
まず多面張とはどんなものなのかを理解していきましょう。
多面張とは
・複合系の待ちで出来ている
・7枚形から構成されることが多い
一つずつ解説していきます。
複合系の待ちで出来ている
多面張とは基本の待ちが複合した形のことです。
本来リャンメン待ちやシャボ待ちなど2種類の牌が絡むテンパイが理想系ですが、雀頭の変化などにより、基本の待ちが複合するときに発生する多面待ちのことです。
ちなみに基本の待ちとは下記の5つです。
麻雀の基本の待ち5つ
①タンキ待ち
②シャボ待ち
③リャンメン待ち
④カンチャン待ち
⑤ペンチャン待ち
そして下記の例が基本の待ちが複合した多面張です。
【例】
何待ちかわかりますか?
正解は待ちです。
をアンコと考えた場合 雀頭 のリャンメン待ち
を雀頭と考えた場合 シュンツ のシャボ待ち
上記の場合にはリャンメンとシャボの複合系多面張ということです
上記のように多面張を解くときには基本の待ちをしっかり理解しましょう。
7枚形から構成されることが多い
多面張のほとんどは7枚形から構成されます。
7枚形は一番実用的であり、多面張待ちを作りやすい形なのです。
先ほど紹介した例のように[メンツ+メンツ+雀頭]の形をうまく利用することにより多面待ちが発生します。
[メンツ(3枚)+メンツ(3枚)+雀頭(2枚)の合計8枚]が完成形なので、そこから1枚引いた枚数が7枚形なのです。
当然[メンツ(3枚)+メンツ(3枚)+メンツ(3枚)+メンツ(3枚)+雀頭(2枚)]の九連宝燈のような変則的な多面ちゃんを作るのは可能ではありますが、7枚形をしっかり理解していれば応用が利きます。
7枚形を知っていれば、清一色の難しい形もすぐに解けるようになります。
まずは7枚形の多面張を一つずつ解説していきますので覚えていきましょう!
3面待ちの7枚形
まずは3面待ちの形から解説していきます。
3面待ちの代表的な7枚形は下記の9種です。
3面待ちの7枚形
・6連形の真ん中対子
・7連形
・アンコ+シュンツの真ん中トイツ
・アンコ+1つ離れて4連形
・アンコ+1つ空いて数牌+1つ空いてアンコ
・アンコ+1つ空いてトイツ+リャンメン
・一盃口の真ん中アンコ
・シュンツの端アンコ+トイツ
・シュンツの端トイツもう片側カンツ
一つずつ解説していきます。
6連形の真ん中対子
【例】
待ち牌待ち 合計3種9牌
【待ちの形】
単騎待ち
リャンメン待ち
上記のように6連の真ん中どちらかがトイツになった場合には多面張となります。
比較的発生する頻度の高い形なのでしっかり覚えておきましょう。
7連形
【例】
待ち牌待ち 合計3種9牌
【待ちの形】
単騎待ち
数牌が7連続になっている形は多面張です。
タンキ待ち3種類の複合系です。
アンコ+シュンツの真ん中トイツ
【例】
待ち牌待ち 合計3種9牌
【待ちの形】
タンキまたはカンチャン待ち
リャンメン待ち
わかりにくい形ではありますが、アンコにシュンツがくっつき、その真ん中がトイツになると多面張となります。
こちらも割と発生しやすいタンキとリャンメンの複合系多面張です。
アンコ+1つ離れて4連形
【例】
待ち牌待ち 合計3種10牌
【待ちの形】
タンキ待ち
カンチャン待ち
アンコから一つ離れている4連形は多面張となります。
カンチャンを見逃してしまう可能性があるので、チョンボにならない為にもしっかり覚えておきましょう。
アンコ+1つ空いてトイツ+リャンメン
【例】
待ち牌待ち 合計3種10牌
【待ちの形】
タンキ待ち
カンチャン待ち
リャンメン待ち
この形もカンチャン待ちを見落としやすいです。
しっかり形を覚えて間違えないようにしましょう。
アンコ+1つ空いて数牌+1つ空いてアンコ
【例】
待ち牌待ち 合計3種11牌
【待ちの形】
タンキ待ち
カンチャン待ち
なかなか出ない形ではありますが、プロテストにはよく出ます笑
知識として覚えておきましょう。
一盃口の真ん中アンコ
【例】
待ち牌待ち 合計3種5牌
【待ちの形】
タンキ待ち
カンチャン待ち
シャボ待ち
上記の場合を一盃口を確定させたタンキ待ちと、を雀頭として、一盃口のカンチャン待ちにもできる特殊な複合型です。
なかなか出る形ではありませんが、こちらプロテストによくでます。
知識として覚えておきましょう。
シュンツの端アンコ+トイツ
【例】
待ち牌待ち 合計3種7牌
【待ちの形】
リャンメン待ち
シャボ待ち
最初の例題で出した形です。
一番発生しやすい複合系なので、しっかり理解しておきましょう。
シュンツの端トイツもう片側カンツ
【例】
待ち牌待ち 合計3種9牌
【待ちの形】
タンキ待ち
リャンメン待ち
カンチャン待ち
カンツが出てくるとわかりにくくなりますが、基本は同じです。
タンキ+リャンメン+カンチャン複合系の多面張になるのでしっかり把握しておきましょう。
4面待ちの7枚形
4面待ち多面張は下記の4つです。
4面待ち多面張
・5連形の1つ内側がアンコ
・シュンツの内と端がアンコ
・シュンツの端からアンコトイツトイツ
・4連形の片側からアンコトイツ
・シュンツの真ん中カンツと片側トイツ
・4連形の内側片方カンツ
一つずつ解説していきます。
5連形の1つ内側がアンコ
【例】
待ち牌待ち 合計4種14牌
【待ちの形】
タンキ待ち
リャンメン待ち・
目指すべき形の一つです。
この形が仕上がれば、残り14枚からあがることができます。
アンコとシュンツがくっついた時には常に意識するべき形です。
シュンツの内と端がアンコ
【例】
待ち牌待ち 合計4種9牌
【待ちの形】
タンキ待ち
リャンメン待ち
シャボ待ち
カンチャン待ち
タンキ・リャンメン・シャボ・カンチャンと多くの複合系多面張です。
しかし手牌で多くのあがり牌を使っている為、待ち牌は9枚しかありません。
多面張の中でも発生頻度がすくないです。
プロテストではよく出る形なので知識として覚えておきましょう。
シュンツの端からアンコトイツトイツ
【例】
待ち牌待ち 合計4種9牌
【待ちの形】
タンキ待ち
リャンメン待ち
シャボ待ち
一盃口のひとつくっついた形なので、発生頻度もそこそこ高いので覚えておきましょう。
自分で待ち牌を多く使っている為、4面待ちなのに9枚しか待ち牌が無いのがネックの形です。
4連形の端からアンコトイツ
【例】
待ち牌待ち 合計4種17牌
【待ちの形】
タンキ待ち
リャンメン待ち・
カンチャン待ち
この形は発生しやすく、とても優秀な待ちです。
必ず覚えておくべき7枚形ですよ。
シュンツの真ん中カンツと片側トイツ
【例】
待ち牌待ち 合計4種9牌
【待ちの形】
タンキ待ち
リャンメン待ち・
カンツを含みと多面張になりやすいです。
雀頭や刻子として扱うことができるからです。
待ちを見逃さないようにしましょう。
4連形の内側片方カンツ
【例】
待ち牌待ち 合計4種9牌
【待ちの形】
タンキ待ち・
リャンメン待ち
こちらも同じくカンツを利用した多面張です。
カンツができた場合には、常に多面待ちを意識しましょう。
5面待ちの7枚形
5面待ちの多面張は下記の2種類です。
5面待ち多面張
・5連形の端がアンコ
・シュンツの端と端がアンコ
一つずつ解説していきます。
5連形の端がアンコ
【例】
待ち牌待ち 合計5種17牌
【待ちの形】
タンキ待ち
リャンメン待ち・
絶対に覚えておくべき多面張です。
形も作りやすく、待ち牌が17枚もあります。
7枚形の中で最も良い形です。
必ず覚えておきましょう。
シュンツの端と端がアンコ
【例】
待ち牌待ち 合計5種13牌
【待ちの形】
タンキ待ち
リャンメン待ち・
シャボ待ち
こちらはなかなか出る形ではありませんが、プロテストでは頻発します。
知識として覚えておくとよいでしょう。
2面待ちの7枚形
多面張と言うわけではありませんが、7枚型の2面待ちを紹介します。
理由としては、多面待ちに見えるけどただの2面待ちであったり、気づきにくい部分があるからです。
よく発生する形でもあるので下記の3つだけでも覚えておきましょう。
2面待ちの7枚形
・四連形の真ん中アンコとトイツ
・4連形+一盃口
・4連形の端アンコに1つ空けて数牌
一つずつ解説していきます。
四連形の真ん中アンコとトイツ
【例】
待ち牌待ち 合計2種5牌
【待ちの形】
タンキ待ち
リャンメン待ち
上記の形は頻発します。そのうえ待ちが悪いです。
複合系で待ちが多くありそうに見えるのですが、実際にはただの2種だけなのです。
惑わされる形なので、悪い意味でも覚えておくとよいでしょう。
4連形+一盃口
【例】
待ち牌待ち 合計2種5牌
【待ちの形】
タンキ待ち
リャンメン待ち
キレイな形ではありますが、待ちは悪いです。
タンキとリャンメンの複合ではありますがモロ被りしています。
変化がしやすい形ではあるので、途中の形としては良いですが、最終の待ちとしては悪い形です。
4連形の端アンコに1つ空けて数牌
【例】
待ち牌待ち 合計2種7牌
【待ちの形】
タンキ待ち
カンチャン待ち
2面待ちではあるのですが、初心者の方は特に見逃しやすいです。
スジ違いの2面待ちなので読まれにくく、あがりやすいのも特徴です。
覚えておきましょう。
清一色の多面張を7枚形で解く手順
紹介した7枚形を利用した清一色の待ちを解く手順を解説します。
7枚形をしっかり覚えていれば、難しい多面張でも下記の手順ですぐに解けるようになりますよ。
清一色の待ちを7枚形で解く3STEP
STEP1:メンツを2つ抜き取る
STEP2:7枚形をあてはめる
STEP3:STEP1とSTEP2を繰り返す
STEP4:注意点
一つずつ手順を解説していきます。
STEP1:メンツを二つ抜き取る
まずはメンツを2つ抜き出し、7枚形にします。
メンツを抜いているだけなので、その7枚形は清一色の待ち牌として成立しているからです。
下記の例題で説明していきますね。
【例題】
まずはじめにわかりやすく左からメンツを2個はずしてみます。
【外したメンツ】
【残った牌】
残った牌を見て何か気づきましたか?
それでは次の手順へいきましょう!
STEP2:7枚形をあてはめる
メンツを2つ抜き取った7枚形に、紹介した7枚形で当てはまるものがないか洗い出しましょう。
さきほどの例題に戻りましょう。
【残った牌】
この7枚形を紹介した7枚方に当てはめると4面待ちで紹介した5連形の1つ内側がアンコと同じですね。
その結果、待ち牌が確定しました。
確定した待ちを覚えたまま次の手順へいきましょう。
STEP3:STEP1とSTEP2を繰り返す
いま紹介した手順を、違うメンツを抜き取って繰り返しましょう。
【例題】
では次は左右から抜き取ってみましょう。
【抜き取ったメンツ】
【残った牌】
また7枚形に当てはめると4連形の端からアンコトイツの多面張ですね!
次はが確定しました。
さきほど確定した待ちがなので、が待ちだということが新たにわかりましたね!
では次は後ろからメンツを抜いてみましょう。
【例題】
【抜き取ったメンツ】
【残った牌】
そうですね!この7枚形は4面待ちで紹介したシュンツの端からアンコトイツトイツの形です。
待ち牌はなので新たにが待ちだということがわかりました。
以上の結果待ちとなるわけです。
STEP4:注意点
最後にこの手順の注意点を紹介します。
それは、メンツを2つ抜く時に7枚形の繋がりを切ってはいけません。
例えば下記のような例です。
【例題】
【抜き取ったメンツ】
【残った牌】
上記のように抜き取ってしまうと、7枚形多面張が成立しなくなってしまうので気を付けましょう。
それと当然ではありますが、抜き取った7枚形が今回紹介した7枚形に当てはまらなくても、テンパイ形であれば待ちは成立するのでしっかり確認しましょう。
まとめ:多面張は7枚形を利用して解くことができる!
今回は多面張の解き方について解説しました。
麻雀の初心者は必ずぶつかる壁だと思います。
しかし一度覚えると、とても簡単です。
それだけではなく、手順を進める中でも〇〇をツモれば5面待ちだからこの形は固定しようなど、手順としても有効です。
これを機に7枚形をしっかり覚えて雀士としてのレベルアップをしましょう。
今回は以上です。
ちなみに簡単に麻雀が上手くなる方法については下記の記事で紹介していますよ。
自然に麻雀の知識や経験が身に付いて上手くなる方法【誰でもできる】
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